Monday 30 June 2014

祈り - エリカ・フォンティーヌ(日高のり子)

祈り - エリカ・フォンティーヌ(日高のり子)

作詞:広井王子
作曲:田中公平

夢 希望 愛 平和 明日 自由
昇り来る朝日 未来に輝き
肩をならべ歩く今を照らしてる
通り過ぎる風 季節を感じて
喜びに はじけてる
振り返ることは いまはしたくない
あなたの夢 わたしの夢
たとえ未来 約束されていなくても
朝日に向かい わたしは祈る

降り注ぐ陽射し 情熱が踊る
時よ止まれ 恋が生まれ見つめ合う
吹きすさぶ嵐 ふたりはもまれて
その絆 深くする
幸せの鐘は 暁に響く
あなたの恋 わたしの恋
たとえ未来 約束されていなくても
明日へ向かい あたしは祈る
いつか未来 輝きはじめ光りあれ
あなたのために わたしは祈る

---
サクラ大戦3 ヴォーカルコレクシオン 巴里歌謡全集

Thursday 26 June 2014

七色の虹 歌詞 サクラ大戦

七色の虹
作詞: 広井王子 作曲: 田中公平 編曲: 根岸貴幸
歌: 帝国歌劇団

歌は楽しい 七色の虹が 舞台と客席にかかる

新しい喜び いまここ生まれる
ひと夏の思い出 あなたとわたしの
Ah素晴らしい この場所 (Ah素晴らしい)
Ah素晴らしい (この場所)
この時 (Ah素晴らしい)
Ah——Ah——(この時がこの場所が)
みんな輝く まぶしい 虹色に

ここは劇場 すべて魔法にかける
虹の 夢をいまここに見せよう
今日は嬉しい こころウキウキと
いまから 舞台が始まる

新しい出会いに 気づいていましたか
たくさんの 笑顔が 光に満ちてる
Ah素晴らしい この場所 (Ah素晴らしい)
Ah素晴らしい (この場所)
この時 (Ah素晴らしい)
Ah——Ah——(この時がこの場所が)
すべて輝く まぶしい 虹色に

消えゆくけれど 目の中に焼き付けて
虹は いつもあなたの中にある
輝かせよう こころキラキラと
いまから 舞台が始まる

ここは劇場 すべて魔法にかける
虹の 夢をいまここに見せよう
今日は嬉しい こころウキウキと
いまから 舞台が始まる

歌は架け橋 (愛があふれる)
こころを繋ぐ (夢を見よう)
七色の虹

Sunday 22 June 2014

Tokyo assemblywoman subjected to sexist abuse from other members

Tokyo assemblywoman subjected to sexist abuse from other members

Incident widely criticised after sexist heckling by unidentified assemblymen thought to be from Liberal Democratic party
Ayaka Shiomura
Ayaka Shiomura, a member of the Tokyo assembly, was told to get married while she tried to debate support for childrearing. Photograph: Jiji Press/AFP/Getty Images
Senior Japanese politicians have urged the Tokyo city government to "clean up its act" after an assemblywoman was subjected to sexist abuse during a debate on support for childrearing.
The incident drew criticism from across the political spectrum after unidentified male assembly members, all thought to belong to the conservative Liberal Democratic party (LDP), shouted abuse at Ayaka Shiomura as she questioned the city administration's commitment to helping pregnant women and young mothers, as Japan attempts to tackle its low birthrate.
One shouted: "You're the one who should get married as soon as possible." Another asked if she was able to have children, prompting laughter among other male councillors.
Colleagues of Shiomura, a 35-year-old member of the centre-right Your party, demanded that the hecklers be identified and punished. The LDP's Tokyo chapter did not deny the remarks were made but said there was insufficient evidence to punish individual councillors.
The outbursts are an embarrassment to the prime minister and leader of the LDP, Shinzo Abe, who is pushing to increase the number of women in senior positions in business and improve Japan's poor standing in globalgender equality rankings.
The chief cabinet secretary, Yoshihide Suga, said the behaviour of LDP representatives in the Tokyo assembly was not a reflection of the party's national policies. He added: "If there were comments of a sexist nature, I would like the assembly to clean up its act."
The health minister, Norihisa Tamura, whose portfolio includes promoting women in the workplace, said the abuse was "deeply disrespectful to women". Masako Mori, the minister responsible for tackling the low birthrate, described the comments as "totally unacceptable".
Shiomura and her party colleagues were unable to identify the hecklers, but said the comments had originated in a section of the assembly chamber occupied by members of the LDP.
Eyewitnesses said Shiomura had been reduced to tears by the intervention, but continued with her remarks.
"The male members' offensive remarks indicate they think women who aren't married, or can't bear a child, aren't worth listening to," Shiomura told the Wall Street Journal. "For such male members, understanding and making policies for women who want to but can't marry or have children would be difficult."
The incident unleashed an outpouring of indignation on social media and a flurry of angry phone calls to the Tokyo metropolitan government. As of noon on Friday, 35,000 people had signed an online petition calling on the LDP's Tokyo chapter to name the culprits and administer a "severe punishment".
Shiomura's post describing her ordeal had been retweeted more than 20,000 times by Thursday evening. One woman urged her to establish the identity of the hecklers "so I can make sure I never vote for them again".
The composition of the Tokyo assembly reflects the under-representation of women in positions of influence in Japan. Just 27 of the chamber's 127 representatives are female. All but 78 of the 772 seats in the upper and lower houses of parliament are occupied by men.

http://www.theguardian.com/world/2014/jun/20/tokyo-assemblywoman-sexist-abuse

Friday 20 June 2014

東京都議会の塩村議員に対する野次を冷静に分析した結果

東京都議会の塩村議員に対する野次を冷静に分析した結果

小笠原 誠治 | 経済コラムニスト

6月18日に開かれた東京都議会の本会議で、みんなの党会派の塩村文夏(あやか)議員がセクハラまがいの野次を受けたということで、野次を飛ばした議員に批判が殺到しています。
なんでも塩村議員が女性の妊娠・出産に対して都がもっとサポートすべきではないかとの質問をしている最中になされた野次だったらしいのですが...
では、どんな酷い言葉を浴びせたのか?
浴びせられた言葉は次のとおりです。
「早く結婚したほうがいいんじゃないか」、「産めないのか」
うーむ、流石にこれは頂けませんね。確かにセクハラの疑いもある。
ただ、その一方で、これしきのことでこんなに大騒ぎする必要があるのか、とも思うのです。
何故か?
それは、質問した塩村文夏議員が割とべっぴんさんだからです。
結婚した方がいいのではないか、なんて言われなくてもどれだけでもボーイフレンドがいそうな感じがするのです。野次を飛ばした議員も、この女性議員に少し気が合ったのではないのでしょうか。
それに、この顔どこかで見たような...もし、あなたがさんまちゃんのテレビ番組をよく見る人なら覚えているかもしれません。
そうなのです。彼女は恋の空騒ぎに出演していた女性なのです。
私思うのは、恋の空騒ぎに出ていた彼女を知っている人と、そうでない人では、今回の野次に対する印象が大きく異なると思うのです。
だって、今回、非常に多くの人が彼女に同情をしているでしょう?
確かに、今回の野次は品性のかけらも感じることができません。
しか~し、彼女がそんな野次を本気にするとは思えないのです。
いずれにしても、議会でどのようなやり取りが行われたのか? 再現してみることに致します。
「続きまして、女性のサポート、子育て支援についてお伺いをいたします。東京の女性は他の都市よりも晩婚、晩産です。都道府県別の第一子出産時の母の平均年齢は、東京都がズバ抜けて高く、32歳近いことが分かっており、高齢出産や不妊治療を受ける女性が増加をしています。東京は都会であるがゆえに周囲との関係性が希薄で、女性が妊娠、出産、育児に関わる悩みを一人で抱えてしまうという弊害があります。こうした問題を抱える女性たちのサポートは、サポートを東京都は積極的に進めていくべきで、特に周囲に相談できる人がいない妊婦さんを支える仕組みはとても重要であり、私も所属する厚生委員会で、この件に関する充実をお願いしてきました。
<野次>「早く結婚したほうがいいんじゃないか」
(塩村議員が、はあ、と苦笑する)
(笑い声)
東京都として今後、妊娠、出産に関して、悩みを抱える女性に対し、どのような対策を打っていくつもりなのか、具体的な取り組みをお願いします。また、不妊の原因は女性だけではなく男性にも原因があります。男性の協力を得る難しさから、悩みが大きくなる女性達のサポートも必要です。男性不妊に関する知識について、男性も含めて若い世代に啓発する必要があると考えますが、都の見解と取り組みをお伺いいたします。(この辺りで、塩村議員が涙声に)
関連しまして、都営地下鉄におけるベビーカーの利用についてお伺いいたします。 国土交通省は、電車内などでベビーカーを畳まなくてもよいとする共通ルールを示しました」
如何でしょうか? 文字だけでは雰囲気が伝わりにくいかもしれません。少し補足をするならば、彼女は大変に早口で質問をしていたのです。どうしてそんなに早口で、と思いたくなるほど。割り当てられた時間が短い一方で、質問したいことが多かったからでしょうか? 
いずれにしても、彼女が女性の妊娠や出産に関して質問をしているときに、どこからともなく野次が飛んだのです。「早く結婚したほうがいいんじゃないか」と。
では、その野次に対して塩村議員はどう反応したのか?
彼女は、はあ、と言って苦笑しただけなのです。その後、彼女はまた質問を続ける訳ですが...その質問の終わり頃になって、どういう訳か涙声風になるのです。
でも、再び、気を取り直して質問を続けた、と。如何です?
誰が発したか知りませんが、なんと品のない野次!
但し、こんな野次の一つや二つで議会の貴重な時間を無駄にして欲しくないという気もするのです。だって、そうでしょう? 早く結婚しろと言われた程度なのですから...それに、彼女自身、そんなに傷ついたとはとても思えないのです。
これが、本当に婚期を逃したような、そして子供を産めない事情にある女性に対して言った言葉なら無視することはできないでしょうが...こんなにべっぴんさんなのだから、結婚ができないとは思えないのです。
つまり、野次を飛ばした議員も、彼女の外見が良かったからつい構ってみたくなったのでしょう。そして、もう一つの理由は、彼女が若かったので、つい女性を軽んじた発言をしてしまったのでしょう。
野次を発した議員は、本当にどうしようもない人なのです。今時女性に対して差別感情を持っているだなんて。
ただ、その一方で、彼女も相当なものではないかという思いもするのです。それは、思わず涙声になれる才能があるからです。勝手な想像ですが、その涙はサッカーのシミュレーションみたいなものではなかったのでしょうか。
私の言っていることはおかしいでしょうか?
でも、恋の空騒ぎを見ていた人なら、彼女だったら...と思う人が結構いると思うのですが。
以上

小笠原 誠治
経済コラムニスト
小笠原誠治(おがさわら・せいじ)経済コラムニスト。1953年6月生まれ。著書に「マクロ経済学がよーくわかる本」「経済指標の読み解き方がよーくわかる本」(いずれも秀和システム)など。「リカードの経済学講座」を開催中。難しい経済の話を分かりすく解説するのが使命だと思っています。
★キャッシュ
http://megalodon.jp/2014-0620-1338-02/bylines.news.yahoo.co.jp/ogasawaraseiji/20140620-00036569/
https://archive.today/F8TWz#selection-355.0-355.26

Monday 16 June 2014

小保方晴子AA 理研解体 崩壊

193 :名無しさん@0新周年@\(^o^)/:2014/06/12(木) 11:39:43.83 ID:SSAhD/TM0.net
まさにこのとおりになってワロタw

     
           / ̄ ̄ ̄\
        /ノ / ̄ ̄ ̄\
       /ノ / /        ヽ
       | /  | __ /| | |__  | ゴォー
       | |   LL/ |__LハL |
       \L/ (・ヽ /・) V
       /(リ  ⌒ (●●)⌒ )                    ______|___   
  ゴォー  | 0|     _\\\ノ     _______    __|     早稲田      |
       | ノ \   ヽ_ノ\\\    |  理研   | __/| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|
            \__ノ \\.\/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.~| | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|   
      ノ. ..:;;.;.   `ァ     \\.\. ,,ワーLL LL LL LL | | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|
     ( ,.‐''~ ワー      キャー\\::人ノ. ..:.:;;___..LL LL | | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|
  (..::;ノ )ノ.   _     __  __\ \ ヽ丿ヽ‐''  .L LL | | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|
キャー )ノ__ '|ロロ|/  \ .___. |ロロ|/  \ヽ.\ノヽノヽノヽ_LL | | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|
  _|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_(.:;;.;;丶人キャー.LL .| | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|

Friday 13 June 2014

寝台特急:国内最長列車 廃止のお寒い舞台裏

寝台特急:国内最長列車 廃止のお寒い舞台裏

毎日新聞 2014年06月12日 17時48分(最終更新 06月12日 18時27分)



本州と北海道を結ぶ寝台特急のルート
本州と北海道を結ぶ寝台特急のルート




トワイライトエクスプレス=JR西日本提供
トワイライトエクスプレス=JR西日本提供

 ◇新幹線開業で電圧変更、コスト増

 国内の旅客列車としては最長距離を走る寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪−札幌)の来春廃止が先月、正式に発表された。運行するJR西日本は車両の老朽化のためというが、疑いの目で見る鉄道ファンは少なくない。そこに浮かび上がる鉄道先進国・日本のお寒い現実とは−−。【小林祥晃】
 トワイライトエクスプレスは最後尾の車窓を独り占めできる個室や、日本海の夕日を眺めながら楽しむフルコースのフレンチが売りの豪華列車。登場から25年、個室は今もなかなか取れないプラチナチケットだ。その「廃止」の報に、鉄道に関する著書の多い明治学院大国際学部教授の原武史さんは「ゆったりと旅したいというシニア層には根強い人気がある。少子高齢化が進み、ニーズはより高まるはずなのに」と首をかしげる。
 JR西日本は「車両製造は40年前で、老朽化した」と説明しているが、複数の関係者は「理由は他にもある」と口をそろえる。一つは、2016年の北海道新幹線開業で青函トンネルの電圧が変わることだ。「現在の交流20キロボルトから、新幹線用の25キロボルトになります。するとトワイライトを引っ張る機関車が使えなくなるのです」。新たに機関車を製造するにも「1両あたり数億円かかり、しかも他の在来線では使えない。別のところに投資したほうがいいという判断です」(JR西日本社員)。
 もう一つは「並行在来線」への支払い問題だ。並行在来線とは、整備新幹線(北陸新幹線や北海道新幹線、東北新幹線の盛岡以北など)と同じ区間を走る在来線のことだ。新幹線開業後は経営がJRから切り離され、地方自治体や地元企業が出資する第三セクターに移管される。トワイライトが走る直江津−金沢間の北陸線や信越線は、北陸新幹線が開業する来春、「あいの風とやま鉄道」や「えちごトキめき鉄道」などの別会社路線になる。「そこにトワイライトを乗り入れるには、JRが三セク側に通行料を支払う必要がある。既に三セク化された岩手や青森の先例から見積もると、年間数億円に達するかもしれない。人気があるとはいえ『列車1本のためにそこまでは』との声が高まり、廃止論へと傾いていったのです」(同)
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本州と北海道を結ぶ寝台特急のルート
本州と北海道を結ぶ寝台特急のルート



トワイライトエクスプレス=JR西日本提供
トワイライトエクスプレス=JR西日本提供
 「先例」の関係者は、トワイライト廃止の報を悲壮な思いで受けとめた。「とうとう来たかという感じです」。岩手県の第三セクター「IGRいわて銀河鉄道」の広報担当の男性社員が言う。IGRは東北新幹線の八戸延伸(02年)に伴い、岩手県内の盛岡以北の並行在来線(東北線)を引き継いだ。寝台特急「北斗星」「カシオペア」(いずれも上野−札幌)はIGRの線路を走っており、同社はJR東日本から運賃と特急料金を受け取っている。年間約3億円。「当社の旅客収入の2割を占める額」なのだ。
 北斗星とカシオペアについても「北海道新幹線(新青森−新函館北斗)開業までに廃止されるのではないか」と取りざたされてきた。トワイライト同様、電圧問題があるだけでなく、ビジネス客も利用する北斗星は新幹線に客を奪われ、利用者が減る恐れが指摘されている。
 「トワイライト引退が引き金になって、北斗星やカシオペアの廃止に向けた議論が進むことが最も怖い」と男性社員。この事情は、青森県の三セク「青い森鉄道」も同じだ。

 ◇切り離され不安定化する在来線

 並行在来線を三セク化する仕組みは、1990年の「政府・与党合意」に基づいている。整備新幹線の建設を進める政府がJRの負担を軽減するために編み出した。新幹線が開通すれば、乗客を奪われる在来線の採算は悪化する。三セク化は、お荷物となったローカル線を、新幹線を「アメ」にして地元に押しつけたようなものだ。事実、並行在来線を引き継いだ三セクは、どこも運賃値上げや沿線自治体からの追加出資などで何とかしのいでいるのが実情だ。
 世界の公共交通に詳しい関西大教授(交通経済学)の宇都宮浄人(きよひと)さんは「乗り換えの手間が増え、運賃も上がるとなると、路線のネットワークが損なわれて地元の乗客は減っていく。悪循環です」と指摘する。「新幹線を造ることだけが目的ではいけない。新幹線開業を機に地域の公共交通全体を使いやすく活性化させるべきなのです」
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本州と北海道を結ぶ寝台特急のルート
本州と北海道を結ぶ寝台特急のルート



トワイライトエクスプレス=JR西日本提供
トワイライトエクスプレス=JR西日本提供
 北陸新幹線(長野−金沢)と北海道新幹線が開業すると、石川、富山、新潟の3県と北海道で、それぞれ新たな三セク会社が発足し、日本の縦横に広がる鉄道網の「ブツ切り状態」が加速する(図参照)。「三セク化で切り離された東北線や、これから切り離される北陸線や信越線は、生活の足というだけでなく、日本の物流を支える大動脈。そのネットワークが失われつつあることをもっと重く考える必要がある」と語るのは、岡山県などで路面電車やバスを運行する「両備グループ」代表の小嶋光信さんだ。
 確かに、これらの路線は北海道・東北と首都圏、関西圏を結ぶ重要なルートだ。青函トンネルは1日約50本の貨物列車が通過し、北海道の農産物輸送に役立っている。東日本大震災直後は貨物列車が日本海側を経由して被災地に物資を運んだ。
 その「動脈」がバラバラに運営されれば、列車の運行は複雑化し、自然災害などの緊急時に臨機応変の対応が難しくなる。さらに経営の不安定さは長期的には安全性や信頼性を損なう恐れもある。「鉄道のネットワークは人間の体と同じく、途切れることなく全身を巡っているからこそ機能する。並行在来線は従来通りJRが運営し、ネットワークを維持できるよう国が手立てを考えるべきだった」と小嶋さん。「今の日本には国策として鉄路をどう整備し、どんな地域づくりをするかのビジョンがない。目先の損得だけにとらわれるべきではありません」
 宇都宮さんも「線路は地元が所有し、列車の運行だけJRに任す方法もあった」と言う。
 「トワイライトエクスプレスはJRの新幹線優先の経営で消えていく。効率や採算ばかりを優先する経営がまかり通り、乗客はそれに異を唱えることもできない。消費者の意向を顧みないのは、もはや鉄道業界ぐらいではないか。そういう経営はそろそろ改めるべきでしょう」。そう叱るのは原さんだ。
 宇都宮さんによると、欧米では鉄道は道路と同じ「社会のインフラ」と位置づけられているという。日本の場合、道路建設は採算性だけで判断しないが、鉄道となると赤字か黒字かの話になる。「もうからない鉄道は切り捨てられても仕方がないとの思い込みを捨て、今こそ公的な使命を考えるべきです」
 先人が築いた日本の鉄路は、どこへ向かうのだろうか。



http://mainichi.jp/select/news/20140613k0000m040010000c.html

Thursday 12 June 2014

STAP細胞はUFOと同じ!? 科学者が語る「なぜ捏造は繰り返されるのか」

DOL特別レポート
【第447回】 2014年6月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
中山敬一 [日本分子生物学会副理事長、九州大学教授]

STAP細胞はUFOと同じ!?
科学者が語る「なぜ捏造は繰り返されるのか」

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いまだかつて科学的な話題が、これほどまでに日本のTV、新聞、雑誌等のメディアを騒がしたことがあっただろうか。
STAP細胞論文捏造事件は、今なお、大きく世間を揺るがしている。
(編集部注:STAP論文細胞論文の共著者であるチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が、先月末に論文取り下げを求める書簡を、ネイチャー誌に送っていたことも明らかになっている)
この事件は、小保方晴子氏という特異なキャラクターが産んだ空前絶後なものと世間一般には受け止められている。しかしこの事件は、実は日本の科学界が内包する構造的な歪みが限界まで達し、起こるべくして起こったものなのである。
「空前」でもなければ「絶後」でもない。むしろこのままその歪みを放置すれば、さらに多くの研究不正が堰を切って流れ出すだろう。今こそわれわれ科学者は、この大問題を契機として、自らその改革に乗り出さなければならない。
私は、日本分子生物学会という生命科学で最大級の学会において、研究不正を撲滅する取り組みを8年前(2006年)に始め、そのリーダーとして様々な不正事件に関わってきた。その経験を基に、科学界が内包する矛盾点をずばり解剖し、病理を調べ、その「治療方針」を示したい。

小説『貞子』の母のモデル
御船千鶴子の事件

なかやま・けいいち
九州大学大学院 医学系研究科 生体防御医学研究所 分子医科学分野 主幹教授。専門分野は細胞周期制御におけるタンパク質分解機構の研究。1961年生まれ。1986年、東京医科歯科大学医学部医学科卒業。1990年3月、順天堂大学大学院医学研究科修了(医学博士)。同年4月より理化学研究所フロンティア研究員を経て、12月よりワシントン大学医学部ポストドクトラルフェロー。1995年7月より日本ロシュ研究所主幹研究員。1996年10月より現職。著書に『君たちに伝えたい3つのこと』(ダイヤモンド社)などがある。 九州大学 生体防御医学研究所 分子医科学分野ウェブサイト
 STAP論文捏造事件は、わが国における史上最大の捏造事件であると言っても過言ではない。しかし最大、という意味は必ずしも量的なものではない。最も世間を騒がせ、世界の中でわが国の科学の名誉と信用を地に墜とした点で、過去のいずれの捏造事件よりも罪は重い。
 この事件は若い女性科学者によるセンセーショナルな発表という、外形的には非常に特殊な事例に見えるが、捏造の歴史を紐解けば、実はその本質はごくありふれたものであることが容易に理解できよう。捏造のパターンは古今東西似ており、ステレオタイプの捏造が繰り返されているのだ。
 若い女性が世間を騒がせた例としては、ちょっと古いが明治末期に起こった御船千鶴子(注)事件を連想させる。これは科学と言うより、透視能力という似非科学であるが、若い女性が周りの男を協力者にして次々と信じられないような能力を発揮し、当時の新聞等にセンセーショナルに取り上げられたが、厳密な科学的検証に耐えられずに厳しい世論の指弾を受けたものである。最後は24歳で自らの命を絶つという悲劇的な結末を迎えた事件であった。
(編集部注:小説『貞子』の母のモデルは御船千鶴子)
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科学史上最大のねつ造「シェーン事件」と
酷似する小保方事件

 科学における史上最大の捏造として有名なのは、米国の名門ベル研究所で起こった「シェーン事件」である。
 当時ベル研にいたヘンドリック・シェーンが、2000年から2001年にかけて高温超伝導に関する論文をネイチャー誌やサイエンス誌に次々と発表したが、後にデータが捏造であることが判明し、全て撤回された事件である。
 シェーン事件と小保方事件は、いろいろな点で酷似する。シェーンは当時若干30歳ながら傑出したスター級の科学者という扱いを受け、一時はノーベル賞の受賞も確実と言われたほどであった。小保方氏も奇しくも同じ30歳であり、若くしてわが国で最も権威のある理化学研究所のユニットリーダーとなっている。それに加えて、「リケジョ」と称される今時の女性科学者と言うことで、シェーン以上にメディアで騒がれる素質は十分であった。さらにシェーン事件がベル研という世界屈指の研究所で起こったことも、今回の事件の舞台が理研であることと符合する。ちなみに、この事件の後、ベル研は一部を除いてほとんど全てが閉鎖された。

船が沈没したため
証拠を提出できない!?

 シェーンによる捏造が発覚したのは、やはりデータの切り貼りと使い回しである。ある科学者が、シェーン論文の異なる図中のノイズが同一であることに気づきネイチャー誌に連絡したが、シェーンは「誤って同一の実験のグラフを提出してしまった」と単純ミスを主張した。しかし他の図にも、またしても同じノイズが見つかった。調査委員会は生データの提出をシェーンに要求したが、研究所のノートには記載がなく、元ファイルは彼のコンピュータから消去されていた。実験サンプルも提出されることはなかった。
このような言い訳は全ての捏造家に共通したものである。ノートは紛失した、コンピューターは壊れた、実験サンプルを保管していた冷蔵庫は爆発した、等は普通で、もっと凄いのは、実験サンプルを積んでいたコンテナが海に沈んで回収不可能になった、なんてスケールの大きなものもある。
 シェーンは当時、ベル研以外にドイツの大学にも研究室を持っており、それらを往復していたが、これも小保方氏が理研とハーバードを背景として事件を起こしたことと酷似している。複数箇所で研究を行うことによって、それぞれの場所において捏造が発覚しづらい環境ができ上がるのだろう。総じて今回の小保方事件は、シェーン事件のデジャビュを見ているが如しである。
 この事件の詳細は、取材にあたったNHKの村松秀氏による『論文捏造』(中公新書ラクレ)に詳しい。
 私は日本分子生物学会で「アンチ捏造」の委員会を主宰しているが、日本の生命科学は毎年のように大規模な捏造事件が発生している。決して小保方事件だけが突発して起こったわけではないことも付け加えておきたい。
次のページ>> STAP細胞はUFOと同じ
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STAP細胞はUFOと同じ。
「悪魔の証明」は不可能だ

 今回の事件が特異なのは、科学的な事件に一般の人々が興味を持ったことであろう。町中でのインタビューでは「研究不正よりも、STAP細胞が実在するかどうかが問題だ」という意見が多いことに、正直ビックリする。
 今回の事件では、「研究不正があったのかどうか」と「STAP細胞が実在するのかどうか」の二つの点が混乱して取り扱われているが、それは全く違うイシューである。論文に不正があった時点で、「STAP細胞は存在するのか」と問うこと自体が無意味なのだ。
 例えば「UFOを見た」と主張する人が差し出した証拠写真が、タライを糸でつり下げたようなチープな合成写真だったら、その人がUFOを見たという主張を信じる人はいないだろう。UFOはどこかに実在するかもしれないが、それとこれとは全然違う次元の話である。UFOがいるという証明は、本物の証拠が一つあればいいが、UFOがいないという証明は宇宙空間を全てくまなく探さなくては結論できない。
 STAP細胞の作製も、何億回失敗しても「ない」とは言えない。こういうのを「悪魔の証明」といい、現実的にはほぼ不可能な証明なのである。
 イギリス出身の哲学者、カール・ポパーは、このように「反証が不可能」な問題は、既に科学ではないと述べた。
 UFO議論は、現時点では科学ではないし、ネッシーも雪男も同じだ。STAP細胞も、現時点では科学ではなく、オカルト(似非科学)の範疇にあると言っていい。今からSTAP細胞の実在を証明する実験をするというのは、「雪男を探しに行け」ということと同じことなのだ。それを自腹を切ってやるならともかく、国民の税金を使って理研で行うというのだから、開いた口が塞がらない。
 科学者というのは厳密さの世界に生きているので、可能性がゼロでない以上、「UFOはない」と断言することはできない人種である。正確性を期すが故に、科学者は「UFOがあるという証拠はないが、絶対に否定することもできない」というような持って回った言い方をする。しかし、それでは世間はなかなか理解してくれない。小保方氏のように「STAP細胞はありまぁす」と断言した方が世間には受けるのである。全く根拠がないにもかかわらず、である。
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多くの生命系の論文は
再現性が低い

 研究は登山に似ている。道を間違えたら引き返す勇気が大切で、それができなければ「遭難」する。山には紛らわしい道が多い。いかにも山頂への近道のように見えても、途中で崖になったりして行き止まりの道もある。そういうことは経験のある研究者なら、よく知っていることである。しかし、小保方氏はそうではなかったのだろう。山頂が見えた途端、そこまでの道を妄想し、山頂で万歳する姿を合成写真で作ってしまった。
 捏造事件を見て、いつも感じることがある。手法が一般的に稚拙なのだ。
 もし本気で初めからストーリーを偽造するつもりなら、もっと上手にできるはずである。今回の事件はわずか1週間でばれるというあまりに粗雑な捏造であった。小保方氏が貼り合わせた2枚の写真は、もう一度サンプルを電気泳動すれば、わずか30分で一つの写真に撮り直すことができる。もちろんこれも不正なのだが、こうすると第三者が見抜くのはなかなか難しい。
 なぜ30分の手間を惜しむのだろうか。博士論文の写真をネイチャーに使い回したのもそうだ。同じ時に撮った別の写真を使っていたなら、今でも捏造はばれていなかっただろう。シェーンも同じ図を使い回していた。ちょっと手間暇かければ、ばれていなかったのに……捏造するならもっとうまくやれよ、と言いたい(いや、そもそもそんなことはしてはいけない!)。
 もしかすると、稚拙な捏造だけがばれて、巧妙な捏造は未だにばれていないのかもしれない、と背筋が寒くなることもある。しかし、捏造がばれてはいないとはいえ、所詮嘘であるから他人が再現ができない。
 実は、多くの生命系の論文は再現性が低いことが指摘されており、その可能性の一つとして捏造であることも捨てきれないのが現状だ。
 もしくは、次のように考えることもできる。つまり巧妙な捏造家などはおらず、基本的に全ての捏造家は楽して儲けようという輩であるから、そのさもしい根性が結果的に命取りになるというものだ。小保方氏のように30分の手間を惜しむ余り、捏造がばれるきっかけとなる綻びを生んでしまったのだろう。
※本原稿は文藝春秋2014年6月号『小保方捏造を生んだ科学界の病理』を一部抜粋、加筆修正を加えたものです。
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