Sunday 18 August 2013

やけどで重傷の女性が死亡 京都・花火大会爆発事故

http://www.asahi.com/national/update/0817/OSK201308170100.html
2013年8月17日21時27分

やけどで重傷の女性が死亡 京都・花火大会爆発事故

京都府福知山市の花火大会会場で起きた爆発事故で、福知山市民病院に入院していた京都府京丹波町橋爪、竹内弘美さん(44)が17日、亡くなった。府警が発表した。また最初の爆発は、引火した炎が霧状に噴出するガソリンを逆流し、携行缶に達して起きたとみられることがわかった。

府警のまとめで、事故の死者は1人、負傷者59人となった。うち17人が重傷で、全員意識はあるが、8、10、13歳の3人が重篤という。

病院によると、竹内さんは体の95%にやけどを負い、負傷者の中で最初に搬送された。背後から火を浴びたせいか背中のやけどがひどく、気道熱傷もあった。搬送時には意識があったが、集中治療室(ICU)で鎮静剤を投与され、意識を失ったという。点滴や気管挿管などの治療を進めたが、医師は「皮膚移植をできる状況ではなかった」と話した。

府警によると、ベビーカステラの屋台の店主(38)=大阪市生野区=が照明用の発電機にガソリンを注入しようとした際、携行缶の減圧作業を怠りガソリンが霧状に噴出。居合わせた花火の見物客の方向に飛んだため、店主は慌てて携行缶の方向を変えたところ、今度はベビーカステラを焼く鉄板の火に引火した。

さらに、その炎が霧状に噴射するガソリンを逆流しながら携行缶に向かって広がり、最初の爆発が起きたとみられるという。

府警は近く、ガソリンの入った携行缶を使った再現実験をするほか、燃焼実験も検討する。また、やけどで入院中の店主の回復を待って、業務上過失致死傷容疑などを視野に捜査を進める。